講演会のお知らせ
コロナ禍のため、対面の講演会は久しぶりです。このたび母校の英文学科同窓会からお声をかけていただきました。上智大学出身でなくても、どなたでも参加できますので、どうぞお気軽にいらしてください。申し込み不要です。
2023年5月28日(日)
午後2時〜4時
上智大学2号館408教室
新刊『動物がくれる力 教育、福祉、そして人生』(岩波新書)の販売とサイン会もする予定です。
コロナ禍のため、対面の講演会は久しぶりです。このたび母校の英文学科同窓会からお声をかけていただきました。上智大学出身でなくても、どなたでも参加できますので、どうぞお気軽にいらしてください。申し込み不要です。
2023年5月28日(日)
午後2時〜4時
上智大学2号館408教室
新刊『動物がくれる力 教育、福祉、そして人生』(岩波新書)の販売とサイン会もする予定です。
このたび、過去30年の取材の集大成の1冊を上梓しました。
教育、医療、福祉、刑務所や少年院など、さまざまな現場での人と動物のかかわりについて書いているため、個々の項目はコンパクトですが、その分、たくさんの入口がある本になったのではないかと思います。たとえば、困難を抱える子どものための動物介在教育への興味からこの本を読んだ人が、補助犬と暮らす人々のことや、刑務所や少年院での動物とのかかわりについても知るなど、分野の垣根を越えた広がりが生まれることを願っています。
お手に取っていただけると嬉しいです。
12月7日、神田にあるブックハウスカフェにて、『難民になったねこ クンクーシュ』という絵本をめぐり、翻訳を担当した方とブックトークをします。日本人にはあまりなじみのない難民問題でも、猫をとおしてなら身近に感じられるのではないでしょうか。猫を愛する私にとっては、たまらない一冊です。
猫を愛する皆さん、ぜひお越しください!
■日時:12月7日(金) 19:00 ~ 20:30
■場所:ブックハウスカフェ
■要予約:yoyaku@bookhousecafe.jp
03-6261-6177
このたび、講談社から、2014年より八街少年院で実施中の保護犬訓練プログラム「GMaC」(=Give Me a Chance)についての本を上梓しました。
これは少年院にいる少年たちが、動物愛護センターなどに保護された犬たちを訓練し、新しい家庭を見つけるという日本初の試みです。
私はこのプログラムの企画・立案から立ち上げにかかわりました。このようなプログラムが日本でどうやってできたのか、スタートするまでのプロセス、その後の少年たちと犬たちとの交流、それぞれの成長のドラマを、プログラムの第1期に密着して描いています。GMaC修了後の少年の軌跡もフォローした、足かけ4年に及ぶルポルタージュです。
捨てられた犬たちも、非行をして社会から一時退場させられた少年たちも、ともに救われる画期的なプログラムについて、ぜひ多くの方に知っていただきたいと願っています。
2017年3月18日(土)、東京子ども図書館で、久々に一般の方向けの講演会をします。
今年の青少年読書感想文コンクール・高校生の部の課題図書に選ばれた『犬が来る病院』をめぐるお話もしたいと思っています。
詳しくは、下のチラシをご覧ください。
連休初日ではありますが、お時間のある方はぜひお運びいただけると嬉しいです。
会場でお会いできるのを楽しみにしています!
私は2007年から約3年半にわたり、聖路加国際病院小児病棟で、犬と子どもたちのふれあいを軸に小児がんと闘う子どもたちの姿を撮影し、「わたしの病院、犬が来るの」という写真絵本にまとめました。そして、より深く掘り下げた大人向けのノンフィクションとして、このたび上梓したのが「犬が来る病院 〜命に向き合う子どもたちが教えてくれたこと」(KADOKAWA、1500円税別)です。
表紙の素敵な絵を描いてくださったのは酒井駒子さん!
聖路加国際病院の小児病棟には、月に二回、犬たちがやってきます。犬が好きな子どもにとっては、入院中に犬に会えるなんて、思ってもみなかった嬉しい贈り物。犬を撫でたり、抱っこしたり、おやつをあげたり、短いお散歩に出たりと、思い思いに犬とのふれあいを楽しみます。
日本初となる小児病棟への犬の訪問活動は、2003年の2月にスタート。小児がんなどの難病で、懸命に命と向き合っている子どもたちにとって、犬とふれあう時間は、ひととき病気のことを忘れて子どもに戻れる貴重な時間です。いまでは小児がんは80パーセント近くが治るようになったそうですが、それでもやはり亡くなる子どもはいるし、よくなって退院していく子どもたちも、病気によるさまざまな影響を受けています。入院中の経験がどれだけポジティブなものであったかは、どの子どもにとって、またその家族にとっても、大きな意味を持つにちがいありません。
どんなに病気で弱っていても、子どもたちは最後まで楽しむことをあきらめません。子どもたちの生きる力を引き出すために、また、人生に残された時間のQOL(生命の質)を高めるために、犬たちが果たす役割はほんとうに大きいと実感します。
このたび、1999年に刊行した「犬が生きる力をくれた 〜介助犬と人びとの物語」を大幅に加筆修正、ほぼ書き下ろしに近い文庫版を出版しました。
「犬、そして猫が生きる力をくれた 〜介助犬と人びとの新しい物語」
(岩波現代文庫、860円+税)
アメリカの女子刑務所には、受刑者たちがシェルターから引き取った保護犬を、障害のある人々のための介助犬に育てるプログラムがあります。1982年に始まったこのプログラムは、いまでは保護猫もレスキューし、新しい家族を見つける活動に発展しました。
重罪を犯した女性たちの多くは、人を傷つけましたが、自分たちもDVや性的虐待などさまざまな暴力の被害を受け、深く傷ついています。そんな女性たちが、人に捨てられたり虐待されたりした犬や猫をケアする過程で、自分たち自身も癒され、他者の痛みを感じられる人間に変わっていきます。
私たち人間と違い、動物たちは相手がたとえ犯罪者であろうと、その人をありのままに受け入れ、愛することができます。だからこそ、人間への怒りや憎しみに凝り固まった人たちの心を開かせることができる。これは、動物たちに支えられて生き直しのきっかけをつかんだ8人の女性たちと、彼女たちと特別な絆を結んだ犬や猫たちの物語です。
人と動物の絆が持つ大きな可能性について、ぜひ多くの人に知っていただきたいと思います。
朝日新聞東京本社・文化くらし報道部の記者で、子どもの本にも造詣の深い佐々波幸子さんが、とても素敵な本を出版されました。
「生きてごらん、大丈夫 〜子どもと本と、出会いをつむぐ」(かもがわ出版)
タイトルのとおり、読んでいるうちに、じわじわと生きる力が湧いてくる本です。佐々波さんがこれまで出会い、取材された作家たちとその本をご紹介くださっているのですが、その中に、うちの福ちゃんの物語「いつか帰りたい ぼくのふるさと 〜福島第一原発20キロ圏内から来たねこ」も取り上げていただきました。
私自身、体が弱くて外でみんなと遊べなかった子ども時代、本に生きる力をもらい、本に世界への窓を開いてもらいました。
自分の周りにいる子どもたちに、すばらしい本との出会いを経験してもらいたいーそう考えるすべての大人におすすめです。
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/a/0818.html
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