2009年から始まった日本初のプリズン・ドッグプログラム「盲導犬パピー育成プログラム」のルポ。立ち上げ前から7年以上かけて取材しました。さまざまな罪を抱えた受刑者たちが、盲導犬候補の子犬たちを育てるうちに、命の尊さにふれ、視覚障害者に思いを馳せ、少しずつ生き直しのきっかけをつかんでいく様子を綴ります。彼らを支える地域のボランティアとの交流や、そもそもどうして日本の刑務所でこのようなプログラムが実現したのかなど、背景や経緯もていねいに描いています。アメリカの刑務所や少年院での動物介在プログラムは知られていますが、これはまさに日本初の試み。ぜひ多くの人に知ってもらいたいと思います。
岩波ジュニア新書 2015年2月20日刊行 本体840円+税
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